ネズミ捕りシートにかかった猫 捕獲から退院、保護まで

お母さんのおっぱいを飲んでいるのは花輪君!

花ちゃんとマルちゃんを産んだのは、クロちゃん。

クロちゃんは、このお母さん猫の子どもで、まだ、一歳にも満たないのに2匹産んでしまった。クロちゃん何がなんだかわからない状態で育児放棄してしまった。
他の猫とすっ飛んで遊んでいる方が楽しいらしい。

それで、花ちゃんは、同時に仔猫を出産したばかりの母猫(お母さん)のおっぱいを吸っている。

ちょうど東日本大震災があった年に近所の駐車場で出産した後、お母さんとクロちゃんは他の2兄弟と共にウチの庭に引っ越してきた。
犬を飼っていたのでそれまで猫が庭で出産、子育てをする光景など見たこともなかった。

ある日、水撒きをしていた妹が可愛い仔猫たちが母猫と一緒にいるのでびっくりして、母猫は睨みつけるしどうしたら良いものか?子育て中だからお乳をやっている。

仔猫から離れないようにしている母猫はきっとお腹も空いていることだろう。
そう思ってあげてしまったのが、現在、10匹の猫と暮らすことになるきっかけだ。

こんなことになってから、初めて地域猫活動のことを知り(遅すぎ)それまで、捕獲、避妊、去勢手術など全て自宅の庭で起こったことだからと自腹でやってきた。
手術した後、庭で地域猫として登録して餌やりをしていくうちに、近所の野良(地域猫も含まれるから線引きが難しい)たちが餌を求めて来るようになってしまい、ウチの子たちは外から怖い野良軍団が来ると恐れおののいて隠れてしまう。

そして、花ちゃんが喧嘩を仕掛けられて家出!
2年経ってようやく戻ってきた時には大変なことに、近所の空き家をねぐらにしていたのか?ネズミ捕りシートで半身がのりだらけ、ダンボールも尻尾に付いたまま。無理に口で剥がして舐めたところはズルムケ!ピンク色で痛々しい無残な姿で現れた。

とにかく保護して病院へ連れて行かないといけない。かなり警戒心が強くなっていて、餌をやっても見えなくなるまで離れないと食べない。どこをねぐらにしているかわからない状態で、近所中探し回って見つけると餌を与え続け、ようやく2メーターくらいまで近づけるように、少し慣れてきた。

捕獲器では絶対に無理なことわかっていたので、シーツを持ってそっと近寄って一気に袋の中へ入れてそのまま動物病院へ。

病院では借りてきた猫そのもの。1週間治療してもらい退院。
それから、自宅で二段ゲージに入れて、様子を見ながら少しづつ運動できるように、階段を解放して1匹で自由に動けるようにして、その前に捕獲した叔母のクロちゃん、兄弟のマルちゃんの居る部屋で今は親子水入らずで暮らしています。

みんなのお母さんと花輪くん(叔母の乳を飲んでいる)
丸ちゃん、花ちゃん
クロちゃん、胸の白い毛がハート形です。見えませんね!
手前のまりで遊んでいるのが丸ちゃん、後ろが花輪くん。
Yooko pomme の『おのぞみ通り商店街』